イーガン
今日の練習 南部 74km
グレッグ・イーガン 『万物理論』 読了。
創元SF文庫どこにも売ってねぇ。やっとこさ発見した。
物理学界最大の夢「万物理論」に手が届くようになった近未来、3人の物理学者がそれぞれ万物理論を発表する事になった。理論は三つ、正しい理論はそのうち一つ。
科学ジャーナリストの主人公はその中の一人のドキュメンタリーを撮影する為、学会の開催される南洋の独立国に向かう。しかし物理学者の周辺にはいくつもの反科学カルト教団の影が・・・。
イーガンの長編は大体、小難しい前半を我慢して読めるかどうかで後半の面白さが決まってくると思う。前半で示される理論やアイディアを理解できれば、後半からラストまで転がり落ちるような展開を楽しめるのだが、分からなければ (゚Д゚)ハァ? で終わっちゃう。てか自分もちょっと分からなかった。上辺だけ楽しんだ感じ。
万物理論の解釈については専門家なら多分ツッコミ所がたくさんあるはず。でも現状ではアウトラインさえ見えてない分野だから、好き勝手に解釈してもいいとは思うんだけどね。
作者独特の未来社会の予想も見所。イーガンお得意の電脳化ネタは今回全く無し。代わりに多様化するジェンダーや肉体改造について多くのアイディアが盛り込まれている。
今回で邦訳されているイーガン作品は全部読んでしまった。次が出るまで長いな~。訳者ガンバレ。超ガンバレ。
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万物理論 著者:グレッグ・イーガン |
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コメント
ういーす、ブログ見つけたので書き込んだダス。
こっちの方にもリンク貼っといたよ!?
(すでに過去形;)
投稿: しん5 | 2007年1月31日 (水) 00時37分
なんだかコメントが表示されてないので再書き込みです。
リンク貼りましたよー。
投稿: しん5 | 2007年1月31日 (水) 00時38分
しん5さん、コメント&リンクありがとうございます。
なんかスパム対策でコメントがすぐには反映されない設定だったみたいです。
投稿: やまコー | 2007年1月31日 (水) 10時28分