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2007年3月30日 (金)

やみなべの陰謀

風邪が治らず練習にも行けない。練習行けない時は行きたくなり、行けるときはサボりたくなる。

なんかもうダメダメである。

田中哲弥 『やみなべの陰謀』 読了。

やみなべの陰謀

こ れ は ひ ど い w

これスゲェわ。バカと天才は紙一重、というが作者は限りなくバカに近い所にいる天才。いや両方か?一見何の関わりも無いような短編集、個々は非常にバカバカしい思いつきで適当に書いたような話なのに(未来の大阪がお笑いファシズム体制になってるとか関西人に怒られるぞ)、読み進めるとそれらが伏線一つ残さずきれいにたたまれてしまう。読み終わったときには

    ヽ(・ω・)/   ズコー
    \(.\ ノ

となることうけあい。読み返すと、登場人物の全ての行動、全ての出来事、設定が(多分)緻密な計算の上に成り立っている。
作者はもう筆を折った(ことになっている)らしい。もったいないなぁ。

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