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2007年4月 6日 (金)

ホミニッド

昨日の練習 固定ローラー 30分

やっと練習ができるまでに回復。21日のトリイロードレースは出場予定。どんどん負荷を上げてかないと,レースペースじゃついて行けんはず。

ホミニッド-原人

PCは学校に置きっぱで,練習にも行けないとなると,もう本読む以外する事が無い。TVはおもしろくねぇし。というわけで順調に積み本消化中。

ロバート・J・ソウヤー 『ホミニッド -原人‐』

ネアンデルタール・パララックスシリーズ1本目。現在の人類はクロマニョン人から進化し,その過程でネアンデルタール人を淘汰してきた。もしそれが逆だったら?本作では現代の世界とネアンデルタール人の平行世界がつながってしまい,一人のネアンデルタール人が我々の世界に取り残されてしまう。
タイトルには「原人」なんて入ってるけど,別に原人は出てこない。作中のネアンデルタール人は量子コンピュータを作り出すほどまでに進んでいる。多世界宇宙論とか,エヴェレット解釈とか出てくるけど,本筋はむしろネアンデルタール人が進化した場合どのような社会を形成するか?彼らの目に人類はどのように映るのか?というのがストーリーの芯になっている。ここらへんが最新の学説を元によく練りこまれていて,読み応えがある。
海外旅行に行ったり外人と話したりすると,日本人の良い所・変な所がよく見えてくるが,これを人類vsネアンデルタールでやったのが本作。
あと,SFというのはどうしてもストーリー中で何かしらの「闘い」があるものが多いが,それが無いのもこの本の魅力。あとがきにもあるが,「優しいSF」。

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